まず、脳梗塞による『麻痺』という状態には2種類あると考えてください。
1つ目は、
脳細胞が死んでしまって筋肉を動かせなくなった状態。
(脳が動かないから筋肉を動かせない)
2つ目は、
脳梗塞をきっかけに筋肉を動かせなくなり、自然と固まってしまった状態。
(脳は動くけど、筋肉が硬くなって動かせない)
例えば肘が固まってしまい曲がらないといった場合に、曲がらないのはその部分の筋肉が固まってしまっているために動かないだけなので、その拘縮(固まり)をとってあげれば1つ目のケースでは、自分では動かせなくても他の人のサポートで動かせるようになります。2つ目のケースでは、当然普通に動かせるようになります。
プロのスポーツ選手なんかが手術やケガで全く動かせなくなり、復帰は無理と医者に宣告された人たちが信じられないほど回復するなんてのがありますが、細胞が死んでいなければ回復の可能性が十分あるわけです。
なにも筋力がすごいあるから回復できるわけではありません。どんなに筋力があっても神経が正常に作動しなければピクリとも筋肉は動かせません。そのためのリハビリを続ける根気、精神力にかかっているといえます。
プロのスポーツ選手は身体が資本で、生活がかかっているので一般の人に比べたら必死さが違いそれが回復力につながっているのかもしれません。